研究期間のはじめの2年間に引き続き、Thamas Harriotと、彼が一員であったHenry Percyサークルの文人についての研究を続けた。2013年のThomas Harriot Seminarでの口頭発表とそこで得た質問やコメントを踏まえ、加筆して「「夜の暗黒」に「光」を当てる―『夜の暗黒』におけるジョージ・チャプマンの知」(『十七世紀英文学における終わりと始まり』)を発表した。この論文をさらにプラトニズム、ネオプラトニズムにまで拡充・発展させた論文の執筆の準備を続けている。Intellectual History Journalへの応募を目指している。さらにThomas Diggesに研究を広げ進めている。 京都大学科学史講座の伊藤和行教授の許、初期近代ヨーロッパの宇宙論・天文学・数学・力学・量子論の研究を続けている。 本研究の開始とともに立ち上げたGiordano Bruno研究会で、継続的にDe Eroici Furoriを読み議論を重ねた。本著はまもなく終了し、La cena de le ceneriに進む予定である。 Thomas Harriot Seminar、Intellectual History Society、Sixteen Century Society、John Donne Societyなどの学会に出席、海外の研究者と研究交流を深めた。特にBirkbeck (Univ. of London)のProf. Stephen Clucasとは、詩や思想史について議論を重ねている。 京大、Univ. of Oxford、British Libraryなどで、資料の閲覧・収集を図った。
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