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2011 年度 実施状況報告書

20世紀アメリカ演劇が描く資本主義世界の諸相

研究課題

研究課題/領域番号 23520325
研究機関拓殖大学

研究代表者

大森 裕二  拓殖大学, 工学部, 准教授 (40384698)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードアメリカ演劇 / Eugene O'Neill / Tennessee Williams
研究概要

平成23年度は、夏期休暇期間中に Eugene O’Neill の The Iceman Cometh, Hughie を中心に様々な関連文献に当たりつつ、論文執筆のための準備としての研究ノートの作成、論文草稿執筆の段階まで作業を進めたが、もう少し時間をかけて思考を練り直す必要性を感じている。授業期間中は Suddenly Last Summer, The Two-Character Play を中心に、Tennessee Williams 作品の精読及び関連文献の収集通読を進めることができた。また、「研究実施計画」執筆の段階では構想していなかった本研究の新たな方向性として浮上してきたのは、東日本大震災の影響として、20世紀資本主義世界を動かしている「資本の炉」としての原発の問題についても年間を通じて文献収集調査を行なったことである。こうした調査・考察の成果も踏まえ、春期休暇期間中には、米国 Yale University 及び New York Public Library の図書館資料を利用した O’Neill 及び Williams を筆頭とするアメリカ演劇関連の文献調査考察の作業を集中的に行うことができた。その結果、当初の想定とは順序が逆になったものの、Tennessee Williams 後期の最重要作品 The Two-Character Play について作品論を執筆完了することができた。現在、学術雑誌への投稿に向けて最終的な見直しを行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Tennessee Williams 後期の最重要作品にして、作者曰く「最も難解な」作品 The Two-Character Play について、予定より速く作品論を完成することができた。ただし、当初から念頭にある、Eugene O'Neill の The Iceman Cometh 論に関しては、もう少し時間を要する。今後も考察を続けるが、進捗状況次第でいかようにも対応できるように、その他の研究の方向性も同時に模索していく。

今後の研究の推進方策

平成24年度は、20世紀アメリカ演劇を巨視的な視点から捉えられるように、可能な限り多くの作品を読むことを大きな目標としたい。Eugene O’Neill, Tennessee Williams を始めとして、Sam Shepard, August Wilson, 更に新進の劇作家の作品等も読み進める予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度同様、24年度も夏期休暇期間もしくは春期休暇期間を利用して、米国大学図書館等でのアメリカ演劇関連の文献調査作業を実施する予定である。また、その他の副次的文献についても、収集通読を年間を通じて継続的に行う。

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公開日: 2013-07-10  

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