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2014 年度 実施状況報告書

シェイクスピア演劇とイスラム世界

研究課題

研究課題/領域番号 23520340
研究機関同志社大学

研究代表者

勝山 貴之  同志社大学, 文学部, 教授 (30204449)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2016-03-31
キーワードシェイクスピア / イスラム / 地中海 / 他者 / アイデンティティ
研究実績の概要

この研究は、地中海貿易をとおして、イングランド人がいかなる異教徒と遭遇し、そうした他者との遭遇によって、いかにしてプロテスタント・イングランド人としての自己を確立しえたかという問題を、シェイクスピアの劇作品の分析から解明しようとするものである。
平成26年度は25年度にひき続き資料収集することにより研究を進め、近年出版された文献および学術雑誌に掲載された論文の収集をおこなった。
Cambridge UniversityのClare Hallに平成26年9月よりVisiting Fellow(同志社大学在外研究員)として滞在中で、現在も研究を遂行中である(平成27年8月まで)。この期間に「インドの稚児ー『真夏の夜の夢』とヒンドゥー教・インド」(仮題)、「イリリアの宦官ー『十二夜』とオスマン帝国」(仮題)、「ペルシャの道化ー近代初期英国演劇におけるペルシャ表象」(仮題)と題する3つの論文を執筆中である。
なお平成25年度福原記念英米文学賞(出版助成)を受賞した『英国地図製作とシェイクスピア演劇』(英宝社)が、平成26年11月に出版された。これは以前に科学研究費の助成を受けた研究の成果であり、イングランド人が自己形成を果たす様を探求する現在の調査の基礎となる研究である。この研究をもとに、研究の方向性は地中海へ、イスラムの他者へと展開した。書物には、今回の科研期間中に執筆され、雑誌論文として発表された「研究ノート:17世紀初頭のイングランドにおける啓蒙書と民衆の政治参加―ウィリアム・ウィリマット、バーナビー・バーンズ、そしてシェイクススピア」および「キャムデンの地誌『ブリタニア』の出版と『リア王』」も収録されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Cambridge Universityにおける資料収集が順調に進んでおり、当初の予定どおり研究と論文執筆が進んでいる。

今後の研究の推進方策

「インドの稚児ー『真夏の夜の夢』とヒンドゥー教・インド」(仮題)、「イリリアの宦官ー『十二夜』とオスマン帝国」(仮題)、「ペルシャの道化ー近代初期英国演劇におけるペルシャ表象」(仮題)と題する3つの論文の完成を急ぎたい。また既に執筆し雑誌論文として掲載したものに関しても、科学研究費助成の最終年度に著書として出版するために、加筆・修正を進めている。

次年度使用額が生じた理由

英国Cambridge Universityに滞在中で、日本国内に家族がいないことにより、クレジットカードなど支出証明が提出し難い状況にあります。帰国後の研究遂行に支出予定です。

次年度使用額の使用計画

文献の購入など資料収集費、および学会・研究会などで成果の研究発表を行なう際の出張費として使用する予定です。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 『英国地図製作とシェイクスピア演劇』2014

    • 著者名/発表者名
      勝山貴之
    • 総ページ数
      287
    • 出版者
      英宝社

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公開日: 2016-05-27  

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