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2013 年度 実績報告書

世紀末前夜の王都ミュンヘンと森鴎外 ―日独比較文学・文化論の見地から

研究課題

研究課題/領域番号 23520397
研究機関大東文化大学

研究代表者

美留町 義雄  大東文化大学, 文学部, 准教授 (40317649)

キーワード森鴎外 / ミュンヘン / うたかたの記 / エキステル / 日独比較文学
研究概要

本研究は、森鴎外のミュンヘン滞在をテーマとし、19世紀末の芸術都市ミュンヘンにおける生の実情が、鴎外とその文学に与えた影響を検証している。
2013年度は、前年度におけるミュンヘン留学の成果を論文にまとめる作業を行った。入手した、鴎外滞在時の美術論、都市論、民衆・生活史の文献を精読し、『独逸日記』および『うたかたの記』等の鴎外のテキストと比較・検証した。その結果、鴎外を圧倒した「古典芸術と美術学校」、彼が足繁く通った「カフェ・ミネルヴァ」、そして『うたかたの記』で重要な役割を果たす「シュタルンベルク湖」という三つのテーマに焦点を合わせ、「『うたかたの記』とドイツ美術界の動向について ―ミュンヘン画壇の消息より」という論考にまとめた。
この論文を学会誌『日本近代文学』に投稿したところ、「『うたかたの記』注釈として過去にない成果を含む」、「作家論的な面でも鴎外のミュンヘン体験、ならびに帰国後の美術活動に関わる新たな事実を報告している」と「高く評価」され、2014年5月に出版される同誌第90集に掲載されることが決定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「うたかたの記」とドイツ美術界の動向について2014

    • 著者名/発表者名
      美留町義雄
    • 雑誌名

      日本近代文学

      巻: 90 ページ: 17-31

    • 査読あり
  • [学会発表] 学生街の喫茶店 ―森鴎外『うたかたの記』のカフェ・ミネルヴァについて―

    • 著者名/発表者名
      美留町義雄
    • 学会等名
      日本独文学会関東支部
    • 発表場所
      信州大学

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公開日: 2015-05-28  

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