大塚は『警世通言』の現存各種テキストを参照のうえ、新たに出版する予定の『警世通言』の本文と批評の底本を確定する作業を行い、それを完了した。 廣澤については作業がやや遅れているが、『古今小説』につき同様の作業を継続しておこなっている。 中国の協力者である李金泉も『醒世恒言』につき同様の作業をほぼ完了していると聞く。今後、可及的速やかに、三言を構成する『古今小説』、『警世通言』、『醒世恒言』三種の原稿がでそろった時点で、それを上海古籍出版社に入稿し、出版の予定にしている。 なお、大塚、廣澤の両名は日中の学会、研究会で関連の発表をした。
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