研究課題/領域番号 |
23520421
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
四方田 千恵 (垂水 千恵) 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (70251775)
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研究分担者 |
白水 紀子 横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 教授 (10196628)
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キーワード | 台湾表象 / セクシュアリティ / 国際研究者交流 / 翻訳 / 日本文化 / 日台関係 / クイア研究 |
研究概要 |
本研究の目的は、セクシュアリティおよび日本の表象に着目しつつ、現代台湾文学を読み解くことで、日台関係に織り込まれた文化翻訳のポリティクスの諸相を明らかにすること、さらに、その成果をシンポジウム、論文集、或いは作品翻訳という形で日台双方において発表することにより、「現代台湾という文化空間を可視化すると同時に、台湾という鏡像を通じて「再現=表象」されていく日本文化の可能性を探ることであった。科研最終年度である2013年度において、研究代表者四方田千恵(垂水千恵)は新竹教育大学と新竹市政府主催の国際シンポジウム「第1回台湾「竹塹学」国際学術研討会」2013年11月8、9日に招聘され、「日籍作家所描絵的新竹―以日丈影吉≪騷動的屍体≫為中心―」の報告を行ったほか、2013年度韓国中語中文学会聯合国際学術大会にも参加、「表象之鏡:当代台湾/日本如何描絵彼此―以吉田修一≪路≫及魏徳聖≪海角七号≫為中心―」の報告を行い、研究成果を公開した。 また、研究分担者である白水紀子は「書評:「フーガ 黒い太陽』」、連携研究者の赤松美和子は「台湾ポストニューシネマの日本表象―『悲情城市』から『海角七号』へ」を発表するなど、積極的に共同研究の成果を発信した。 さらに、2014年1月24日、27日の両日にわたり、国際ワークショップ「台湾文学におけるセクシュアリティおよび日本表象のポリティクス」を開催した。ワークショップには連携研究者櫻庭ゆみ子、海外研究協力者張文薫(台湾大学)に加え、3人の台湾人研究者、12人の台湾文学専攻の院生、他複数の日本人研究者が参加し、活発な議論を展開した。
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