研究課題/領域番号 |
23520436
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
阿部 泰記 山口大学, 大学院東アジア研究科, 教授 (40091227)
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キーワード | 聖諭宣講 / 漢川善書 / 『奎星下界』 / 『包公出世』 / 『萃美集』 / 『万選青銭』 / 『触目警心』 |
研究概要 |
1.2013年2月春節の台書として漢川市馬口鎮廟湾村蔡城路1号で上演された漢川善書『奎星下界』(『包公出世』)の録画資料を整理し、林宇萍・阿部泰記「漢川善書の台書上演―『奎星下界』を例として」を発表した。これによってテキスト資料と上演資料との相違を明らかにすることができた。 2.宣講書『萃美集』を収集して整理し、阿部泰記「四川の宣講書『萃美集』五巻―物語化する案証」を発表した。これによって民国時代の宣講が聴衆を楽しませるために物語性のある案証を選ぶことになったことを明らかにした。 3.宣講書『万選青銭』を収集して整理し、阿部泰記「『万選青銭』四巻―簡易宣講書の先駆―」を発表した。この新資料の発見によって聖諭による分類を行わない簡易宣講の発生の歴史をさらに明らかにした。 4.宣講書『触目警心』を整理して、阿部泰記「『触目警心』五巻―湖北の物語宣講書」を発表した。この宣講書には従来知られなかった宣講書が引用されており、その存在を明らかにすることにより、案証宣講の歴史をさらに詳細に説明することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
宣講書の収集と分析および漢川善書の上演資料の整理を行い、近代から現代にいたるまでの聖諭宣講の歴史を明らかにすることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
1.民国時代の宣講資料を収集し整理して、民衆に対する文化啓蒙において、講演形式や演劇形式の宣講が行われていたことを明らかにする。 2.現代の宣講において、山歌形式や大鼓形式を用いて文化啓蒙が行われていたことを明らかにする。 3.近世から近代・現代にいたる宣講の歴史をまとめて、成果を発表する。
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