《仏教東流》を象徴する大安寺創建説話《兜率天宮→祇園精舎→長安西明寺→大安寺》について国際シンポジウムを開催(2013年10月23日東西文化の融合「仏教東流と東西世界」、2014年3月16日水門の会「玄奘三蔵とシルクロード・敦煌・日本」)。「知的体系の継承関係論」では①百済弥勒寺「金製舎利奉安記」と『延暦僧録』の共通語彙から唐→百済・日本の仏教東流ルート、②敦煌文献「唐三蔵西天行記」から玄奘説話の生成を考証。「人的ネットワーク論」では①『翰林学士集』②『和名類聚抄』に引く白話体漢和辞書『弁色立成』『楊氏漢語抄』の俗語語彙から奈良・平安朝の律令官人の学問=律令学・仏教学・文学の具体相を解明した。
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