• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

通時的視点からのメタファ理論の検証

研究課題

研究課題/領域番号 23520480
研究機関関西外国語大学

研究代表者

橋本 功  関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (10022378)

研究分担者 八木橋 宏勇  杏林大学, 外国語学部, 准教授 (40453526)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードメタファの通時的解釈 / 翻訳 / 英訳聖書 / メタファ理論 / 異文化とメタファの変容 / 聖書ヘブライ語
研究実績の概要

研究課題遂行に当たっては、フィロロジ分野は研究代表者が担当し、認知意味論分野は研究分担者が担当した。聖書のメタファを意味論の観点から「現代でも通じるメタファ」、「現代では通じないメタファ」という分類も行った。これらのデータを分析し、認知意味論における現行のメタファ理論を通時的観点から検証した結果は次の通りである。①「現代でも通じるメタファ」は、主として方向や身体部位に関わる表現が多く、身体性や一般認知能力の観点から構築された現行のメタファ理論で説明しうることを確認した。②「現代では通じないメタファ」は、主として当時の自然・社会・文化・宗教的背景に基づく表現が多く、メタファの認知的メカニズムを共有しているだけでは理解が及ばないことを確認した。③上記②を理論化する場合、メタファ理論に「(聖書)翻訳論」の知見を導入することが有効であることを確認した。現行のメタファ理論は、メタファの認知的メカニズムは包括的に理論化しつつあるものの、そのメカニズムを発動させ言語表現を生み出す/解釈される過程は十分に捉えきれておらず、翻訳論との学際的研究により理論を精緻化できることを確認した。また、現代の英語コミュニケーションにおいて、聖書由来のメタファ表現を暗示引用として活用する用例が無数に確認されている。そのため、研究計画を拡張させ、スキーマ・プロトタイプ・拡張事例に基づく聖書由来表現の創造的使用についても考察を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] “Biblical English as a Linguistic Corpus”2014

    • 著者名/発表者名
      橋本功
    • 雑誌名

      The English Linguistic Society of Japan

      巻: 32 ページ: 249-255

    • 査読あり
  • [学会発表] 「聖書の翻訳と現代英語」2014

    • 著者名/発表者名
      橋本功
    • 学会等名
      現代英語談話会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2014-12-07
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi