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2015 年度 実績報告書

イテリメン語の語彙データベース構築と比較研究ー系統・接触関係の解明に向けてー

研究課題

研究課題/領域番号 23520493
研究機関千葉大学

研究代表者

小野 智香子  千葉大学, 人文社会科学研究科, 特任研究員 (50466728)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2016-03-31
キーワードイテリメン語 / チュクチ・カムチャツカ諸語 / 語彙データベース / 系統関係 / 言語接触 / 方言比較研究
研究実績の概要

最終年度はイテリメン語南北方言語彙データベースの編集と公開を行った。具体的には (1) これまでに出版された語彙データの整理と分析; (2) 南北方言語彙の比較; (3) 音声データの収集およびデータベース用音声の加工; (4) 語彙データベースと音声データの統合という方法により遂行した。データベースでは南北方言による語彙の比較ができるほか、音声の確認、例文の参照、音節構造の検索ができるように工夫した。
研究期間全体を通じて、本研究では過去に記録された語彙データおよび既に出版された言語資料から語彙データを整理・分析し、さらにロシア連邦カムチャツカ地方におけるフィールド調査を実施して、新たにイテリメン語北部方言の語彙を記録・収集した。具体的には、ロシア科学アカデミー言語学研究所にて収集した1930-1970年代の手書き資料のデータ構造の解析を行い、手書き文字の読み取りとデータの入力を行い、平行して過去に収集したさまざまな形式の語彙データ(古いワープロソフト、表計算ソフトなど、フォントや文字コードが異なるデータ)をUnicodeでエンコードし直して、データ形式と構造の統合を行った。フィールド調査では、ロシア・カムチャツカ地方チギリ地区チギリ村にてイテリメン語話者の協力により、延べ45時間分の録音音声資料を得た。これら古いデータと新しいデータを統合し、南北方言語彙データベースを構築して、イテリメン語南北方言における語彙の比較研究を行い、その成果を小野(2014)として発表した。構築したイテリメン語語彙データベースは、イテリメン語のキリル表記とラテン表記の両方で確認でき、英語・ロシア語・日本語で検索できるシステムとして、インターネット上で誰もが見られるように広く一般に公開した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Labile verbs and their argument structure alternations in Itelmen2017

    • 著者名/発表者名
      Chikako Ono
    • 雑誌名

      Acta Linguistica Petropolitana,

      巻: 13 ページ: 未定

  • [備考] イテリメン語語彙データベース

    • URL

      http://cas-chiba.net/fareast/ltelmen-search.html

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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