研究課題/領域番号 |
23520496
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
上田 広美 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (60292992)
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研究分担者 |
岡田 知子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70292993)
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キーワード | クメール語 / テンス / アスペクト / 対照研究 |
研究概要 |
2年目である平成24年度は、研究代表者・分担者による第2回研究会(東京外国語大学)で調整した全体的なスケジュールに基づいて、海外共同研究者との打ち合わせ、近年のクメール語資料の選定および収集、収集した資料のデータ化を行った。 また、既に蓄積された資料の分析を進め、本テーマに関連して論文1件を発表した。 海外調査は、昨年訪問ができなかったタイ(国立カセサート大学)の海外研究協力者(Soysuda NARANONG氏、Bussaba BANCHONGMANEE氏)の訪問を5月に行い、クメール語よりも日本語との対照研究の進んでいるタイ語についてテンスとアスペクトの表現がどのように翻訳されているかを調査した。また、7月には日本で、Soysuda NARANONG氏への追加調査を行った。 同じく海外調査として、11月にカンボジア(王立プノンペン大学)にて、テンスもしくはアスペクトの表現が含まれているクメール語資料を収集した。具体的には、図書、定期刊行物等の各種の文体の文献を選定して購入するとともに、被験者の許可を得て、日常会話の音声データを収集した。 また、日本語とクメール語のテンスとアスペクトの表現がどのように異なるかを分析するため初年度に試訳した翻訳資料の用例分析について、同大学外国語学部日本語学科のHAK Serey氏と意見交換をした。 海外調査で収集した音声データは、文字データとして変換し、翌年度以降の用例収集のために整備した。さらに、翌年度以降の用例収集のため、日本語の自伝的資料をクメール語に翻訳する作業を行い、資料集として印刷・製本した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年目に予定していた、タイの海外研究協力者との打ち合わせ、カンボジアでの近年のクメール語資料の選定および収集、収集した資料のデータ化、翻訳資料の整備は予定通り達成した。また、研究成果についても、論文1件を行った。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である平成25年度は、これまでに収集したクメール語資料から収集した用例中のテンスとアスペクトを表す表現について分析を行う。また、既に整備した日本語からクメール語への翻訳資料から収集した用例の分析を行う。 この二つの分析作業から、本研究の目的であったクメール語のテンスとアスペクトに関する研究成果報告書を執筆し、発表する。 用例分析の過程で、追加の言語資料を整備するため、必要に応じて、データ入力、インフォーマント調査を行う。年度前半(9月を予定)に、海外協力者であるカンボジア王立プノンペン大学のVAN, Sovathana氏を招聘し、研究成果に対する助言を受けるとともに、東京外国語大学にて、研究会を開催する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
引き続き、本研究に必要な先行研究及び資料となる書籍を購入する。また、消耗品として、データ整理に使用する記憶媒体、ソフトウエアの他、報告書作成に必要な出力用印刷用紙、プリンタ用インクトナーを購入する。 外国旅費は、海外協力者として、カンボジアからの招聘を行うため、1名分の旅費を支出する。研究遂行上、さらに追加調査の必要が生じた場合には、年度半ば(11月以前)にカンボジアでの海外調査を行う。 また、収集した音声資料の文字化、例文収集用のコーパス作成のためのデータ加工の外注費、資料集の印刷製本費用を支出予定である。
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