クメール語は、日本語と異なり動詞の形式によってテンスを表さないが、近年の言語資料では、シタ、シテイタに相当する過去のテンスを表す標識とされる語が頻繁に観察される。本研究は、クメール語資料から収集した用例を分析し、動詞句の前後に置かれテンスやアスペクトを表す標識とされる語、及び、時間を表す副詞的表現について、どのような環境で出現し、どのように用いられるかを考察した。研究過程では、用例分析及び対照研究の手法について、海外研究者の協力を得た。主な成果は、雑誌論文で発表された他、外国語教育面において今後社会に還元される。
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