研究課題/領域番号 |
23520500
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
根本 浩行 金沢大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (40452099)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 学術リテラシー / e-learning / 異文化ネットワーク / 国際情報交流 / オーストラリア |
研究概要 |
本年度は、金沢大学で英語科目を受講する学生とオーストラリアの大学で日本語を学ぶ学生を対象としオンラインでの異文化インターアクションプロジェクトを実施し、学生の学術リテラシーの発達過程、異文化相互学習ネットワーク形成過程の調査を開始した。当初、前期、後期ともに質的・量的データ収集を始める予定ではあったが、文献の分析に時間を費やしたため、本年度は量的データ収集のみとなった。量的データは、オンラインプロジェクトに参加する学生全員を対象としたアンケート調査を用いて収集され、パイロットスタディで得たデータと組み合わせることにより、オンライン異文化インターアクションの全体像を浮かび上がらせ大まかな傾向を明らかにする役割を果たした。質的データ収集は24年度にあらためて実施する予定である。平成23年度の主な活動となった文献の分析においては、最新の研究動向を探り、研究枠組みを構築する土台作りをした。また、国内外の学会・研究会等に参加し、社会言語学研究、SLA研究を専門とする研究者と意見交換をし、その後も連絡を密に取り、情報交換を行っている。学会参加は、応用言語学の分野における当該研究の位置づけや理論的背景を明確化する上でも意義のある活動となった。特に、10月に早稲田大学で開催された言語管理国際シンポジウム、12月にオーストラリア国立大学で開催されたオーストラリア応用言語学会では、研究の途中経過を発表し、研究の妥当性を確認すると共に、他の研究者から様々なフィードバックをいただき、データ収集、データ分析、理論的考察を進めていく上での軌道修正を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上記のとおり、文献の収集および分析に予想以上に時間を取られたため、ケーススタディを用いた質的データの収集ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度できなかった質的データ収集を中心に、包括的なデータ収集に努める。また、本研究に適した研究枠組み、考察法に関してもさらなる探求をする。
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次年度の研究費の使用計画 |
学会発表(海外)2回 600千円、学会参加(海外)1回 300千円、オーストラリア研究調査1回 500千円、学会参加(国内)2回 100千円情報提供者への謝金 50千円設備備品 500千円消耗品 300千円
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