研究課題
基盤研究(C)
近年の中国語文法の研究は、言語事実の記述を目的としたものから、文法体系の背景に潜む原理の解明へと向かいつつある。現代中国語の研究は通常規範的共通語とされる普通話を対象としているが、普通話の文法は決して安定的ではなく、言える、言えないという判断を巡って個人差や地域差が存在する。本研究は、現代中国語の成立過程となる清末から民国初期の白話文資料に見られる言語変化に上記の個人差・地域差の原因を求め、中国語文法体系に生じた情報構造重視の傾向を検証した。
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山梨大学教育人間科学部紀要
巻: 第15巻 ページ: 175-183
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