少数言語が将来も安定して生き続けるためには、言語を表記するための文字が必要である。エチオピアの少数言語の場合、作業語であるアムハラ語が深く浸透しており、日常生活を送る上で無視できない存在である。そこで文字を持たないオモ系西オメトグループの少数言語バスケト語が、アムハラ語と同じエチオピア文字を用いて表記すべきか、それとも音と文字が比較的適切に対応づけできるローマ字を用いて表記すべきか、母語話者に意向調査を行ったところ、彼らはローマ字表記を選択した。 それに基づいて、母語話者のためのバスケト語教材として単語編、文字編、会話編、例文編、文法編の5つを作成し、バスケトにある3つの小学校に配布した。
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