研究課題
基盤研究(C)
本研究では、言語景観の観点からみた医療機関の多言語化の現状、また日本語が話せない患者への言語対応、そして日本在住の外国人の医療機関に対する言語ニーズの把握を目的として調査を行った。その結果、医療機関において言語表示の多言語化はほとんど進んでおらず、その言語景観は主に日本語による単語表示から成り立っているということがわかった。同時に、少数ではあるが一部の医療機関では多言語での充実した対応が行われていることもわかった。また、外国人が母語表示を希望する表示媒体は、看板や施設内の表示よりも、診療や治療に直接関わってくる薬の説明や問診票など、紙ベースの情報が多いことが明らかになった。
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The Proceedings of the 2012 International Conference : Cultural and Linguistic Diversity in ASEAN
ページ: 68-80