研究課題/領域番号 |
23520527
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大塚 正之 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (40554051)
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研究分担者 |
井出 祥子 日本女子大学, 文学部, 客員研究員 (60060662)
岡 智之 東京学芸大学, 留学生センター, 教授 (90401447)
櫻井 千佳子 武蔵野大学, 環境学部, 准教授 (30386502)
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キーワード | Ba theory 米国 / 場の言語学 / 自己組織化 / 場における相互作用 / コヒーレンス / 相互身体性 / 非言語コミュニケーション |
研究概要 |
平成25年度の実施計画に基づき、平成25年9月21日京都外国語大学で開催された日本認知言語学会第14回大会において、「場の理論と日本語の文法現象」のテーマで、ワークショップを開催した。当日は40~50名の参加を得て、4名が研究発表を行い、質疑応答を行った。 また、平成24年度に発足させた「場の言語・コミュニケーション研究会」を6月1日、7月27日、12月21日、平成26年2月22日に早稲田大学で開催した。6月及び7月は、主に9月の認知言語学会での発表に向けての準備的研究であり、12月と2月は、主に3月のハンクス教授との対談準備的研究である。 これと並行して、本研究代表者大塚とUCバークレー校Social science matrix代表のW.Hanks教授との間で書簡の往復を行い、Ba-theoryについて意見交換を行った。その中でメルロ=ポンテイやシュッツの現象学的アプローチと場の理論との類似性と差異性等について議論が行われた。 そして、平成26年3月25日来日したHanks教授と大塚との間で同時通訳を介して2時間以上にわたり、対談を実施した。Hanks教授はこの対談を元に欧米で研究発表を行う予定である。また、日本における場の考え方をHanks教授に伝えるため、鎌倉円覚寺で座禅を組み、また茶の湯を味わい、能の講義を聴講し、合気道道場で実際の合気道の指導を受け、柳生新陰流二十二世宗家柳生耕一先生から剣の極意を聴講し、実際に太刀を持ってその感覚を味わい、日本における場の理論の提唱者である清水博先生のお話を伺いながら会食をするなど、日本の場の文化をHanks教授に伝えた。 これらの研究成果については、昨年度に開設した場の言語・コミュニケーション研究会のHPを通じて適宜掲載し、公表するとともに研究者相互の連絡のため、活用されている。
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