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2015 年度 実施状況報告書

日英バイリンガル児のコードスイッチングの言語分析―通時的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520534
研究機関京都産業大学

研究代表者

難波 和彦  京都産業大学, 外国語学部, 教授 (10550585)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2017-03-31
キーワードコードスイッチング / 選択体系機能文法
研究実績の概要

コードスイッチングの文法構造を分析するアプローチとして、Systemic Functional Grammar (SFG)に基づく分析をさらに進め、平成26年度のオーストラリアのブリスベンであったAILAでの共同発表に基づいた紀要の記事 "Bilingualism as a First Language in the Japanese Context"と、大阪の機能言語学会での発表に基づいたプロシーディングスの記事"対人的メタ機能とテクスト形成的メタ機能の観点からの日英コードスイッチングの分析"を発表した。日本語と英語の組み合わせに限らず、コードスイッチングの構造分析にSFGを用いた論文の発表は前例がないものだと思われる。
コードスイッチングの構造分析をテーマとする研究協力者に書き起こしを担当してもらえることになり、ここ2年間中断していた書き起こし作業と、すでに書き起こし済みのデータを整理して、エクセルに入力する作業を進めることができた。7本の書き起こし+データ整理、5本のデータ整理を完成することができた。日英バイリンガル高校生のグループでの会話の横断的データと、日英バイリンガル兄弟のケーススタディーから得られた縦断的データ双方のデータベースを完成するというこの研究の目標にさらに近づくことができた。この協力者が、自分の研究・データ収集などを始め、一時多忙になったために、予定通り進まなかった部分があるが、研究期間を延長して、次年度に完成をする予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成27年度は研究の完成年度であり、記事の発表などはできたが、書き起こし作業が遅れているために、この研究の目的であるデータベースの完成をすることはできず、研究期間の延長をした。このことにより、やや遅れていると判断した。

今後の研究の推進方策

遅れていた書き起こし作業とデータ整理を進め、コードスイッチングのデータベースを完成する。
Systemic Functional Grammarを用いた分析を行い、文法語彙の面と語用論の面からの分析を統合した新しいモデルを作り、学会・研究会での発表をし、学術雑誌への投稿をする。

次年度使用額が生じた理由

書き起こし作業が、研究協力者が自身の研究を始めたところで、多忙なために、予定通り書き起こしとデータ整理の作業が完了しなかった。そのために、すでに録音済みのデータの書き起こし・データ整理と、すでに書き起こし済みのデータ整理をして、バイリンガル話者のデータベースを完成させることが目的であるが、それが完成しなかったので、次年度にそのまま延長を申請したため。

次年度使用額の使用計画

バイリンガルの会話データの書き起こし、データ整理を協力者に行ってもらい、それに対する謝金を支払い、また最終年度として論文をとりまとめ、発表するための、論文投稿料などに充当する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Bilingualism as a First Language in the Japanese Context2015

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Taura, Satomi Mishina-Mori, Kazuhiko Namba, Yukio Ikari
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 26 ページ: 1-24 (14-19)

  • [雑誌論文] 対人的メタ機能とテクスト形成的メタ機能の観点 からの日英コードスイッチングの分析2015

    • 著者名/発表者名
      難波 和彦
    • 雑誌名

      Proceedings of JASFL

      巻: 9 ページ: 15-23

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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