研究課題/領域番号 |
23520539
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
藤本 雅子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, コーパス開発センター, プロジェクト非常勤研究員 (30392541)
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研究分担者 |
前川 喜久雄 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語資源研究系, 教授 (20173693)
船津 誠也 県立広島大学, 学術情報センター, 講師 (30275383)
藤本 一郎 拓殖大学, 工学部, 教授 (80143387)
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キーワード | 調音運動 / 子音 / 促音 / 日本語 / 外国語 |
研究概要 |
4,5月に研究代表者と分担者による実験設定打合せを行った。 5月にMRI動画の追加のデータを3名分収録した。昨年度収録した4名分のデータと合わせて解析中である。一部の結果は日本音響学会の英文誌online版に2012年11月に掲載された。その後の分析結果を8月にパリで行われるInterspeech2013投稿し,採択された。 9月に子音による喉頭調節の違いについての一連の研究結果を米国ポートランドで開催された Interspeech 2012で発表した。 同じく9月に米国カリフォルニアのUnversity of Californiaバークレー校のPhonology Labにおいて,発話の際の呼気の流出量を測定するairflowの計測の実験を行った。アメリカ人5人,日本人3人のデータを採取し現在分析中である。 4月~12月にかけてH23年度に採取した最新型グロトグラムによる声門図採取と同時録音された13人分の音声の分節を行った。現在音声と声門図の対応関係を分析中である。一部の結果を10月に国立国語研究所で行われたJapanese Korean Linguistics 22と,12月に東京工業大学で行われた音響学会音声研究会にて経過報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
昨年度採取したePGG声門図の音声データの分析が進んだ。これを受けて比較検討と発表準備を行っている。 MRI動画を用いた調音データの追加採取と分析を行い,一部についての研究論文の掲載された。追加データの子音/k/と/g/分析結果の国際会議での発表が採択され準備中である。さらに単子音と促音(重子音)の検討を進めており。本論文にする予定である。 今年度のデータをもとに日本語の無声子音や促音の調音特徴の傾向が明らかになりつつある。
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今後の研究の推進方策 |
MRI動画の分析結果から単子音と重子音(促音)の調音運動の違いを明らかにする。ePGG声門図のairflowの計測結果を組み合わせて,単子音と重子音(促音)の発声運動の違いを明らかにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
ハイスピード録画は被験者と専門の耳鼻科医,技師の日程等がおりあわず延期しているが,今年度の収録を期待している。
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