平成23年から25年度にかけて6回の実地調査を実施した。調査地域は旧椴法華村を含む渡島半島東岸部だけではなく、隣接する西岸部及び青森県である。この調査により新たに3名の調査協力者を得て、波、潮、風などの海事関連の語彙や漁具、漁法、魚加工に関係した語彙と事物のデータを収集することができた。また、調査地域の博物館や郷土資料館を訪問し、貴重な文献を多数手に入れることができた。これらの資料に基づいて、項目別に語彙を整理し、意味、用法、用例、文献からの引用、協力者から提供された新情報から成る語彙集を論文の形で発表した。収集されたデータは、音の分析や統語・意味論的な研究の論文としても公刊された。
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