研究課題
基盤研究(C)
日本語にはその構造面だけでなく、運用面にも地域差が存在する。すなわち、複雑で加工的な言葉遣いへの志向は近畿を中心に見られ、一方、単純で素朴な言葉遣いへの志向は東北を中心に認められる。そして、そのような地域差は、コミュニケーションの活性度の違いや、言葉への依存度の異なりによって生み出されてきた。さらに、その背景には、社会構造の地域差、すなわち、都市型社会と農村型社会の違いと、その歴史的展開が影響を与えていると考えられる。
日本語学