帰無仮説は、神戸市・愛媛県・山形県、宮崎市で行われた調査から得られた結果が、予想されるターゲットアウトプットから逸脱しないということであった。有意ではないが、ノルムからかなりずれっていた肌寒い、左利き、形作っている、焼け死に、トラブル隠し、コーヒー茶碗という6個の連濁ターゲット意外、帰無仮説通りという結果であったので、連濁において、方言グループ別の有意な差は認められない。しかしながら、上述した6個の連濁ターゲットの中で4個については、若年齢層がやや高めの連濁率を示した。それは、高例年層が低めの連濁率を示していると、太田なたび太田&山下の先行研究で明らかになった傾向を裏付ける結果になるのである。
|