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2013 年度 実績報告書

音義派言語論の日本語学史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520560
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山東 功  大阪府立大学, 21世紀科学研究機構, 教授 (10326241)

キーワード日本語学史 / 幕末国学 / 音義派
研究概要

本研究では、後の近代西洋化の中で埋没した感の強い、五十音図を絶対視しつつ、そこから活用論や語源論を展開させた「音義派」と呼ばれる言語論を展開した、幕末期国学者の言語研究に関連して、特に平田派国学者(平田篤胤門人)の言語研究に関する文献学的史料調査、地方(伊勢等)・江戸派国学者の言語研究に関する文献学的史料調査、幕末期音義派国学者の言語研究に関するデータベース作成、幕末期音義派国学者の日本語学史的検討、の4点について、経年的かつ継続的に実施した。
本年度は、最終年度として音義言霊派言語論の意味についての言語思想史的に考察し、その結果を単著(2013)に反映させた。具体的には、明治期では本居豊頴や物集高見といった穏当な実証的な研究者が重用された背景として、維新期に顕著であった平田派国学(研究)の隆盛に対する批判という面が存在したことが挙げられるが、その内実として幕末期に極めて隆盛を誇った音義言霊派言語論であることが示された。また、明治以降も堀秀成などの言霊学者の説が注目されることはあったものの、決して国語学の主流とはなりえなかった点について、近代国語学の成立の観点から考察を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国語施策と文法教育2014

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 雑誌名

      言語文化学研究(日本語日本文学編)

      巻: 9 ページ: 1-15

  • [雑誌論文] 「注」についての注釈2013

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 雑誌名

      日本近代文学(日本近代文学会)

      巻: 88 ページ: 158-163

    • 査読あり
  • [学会発表] 近代国民国家の形成と言語計画2014

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 学会等名
      シンポジウム 多言語主義と歴史言語学
    • 発表場所
      京都大学文学研究科
    • 年月日
      20140311-20140311
    • 招待講演
  • [図書] 日本語の観察者たち 宣教師からお雇い外国人まで2013

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2015-05-28  

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