研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「度合い」で表される量的・数値的大小比較を行う認知概念が、従来考えられているよりも遥に深く言語システム全体に影響を与え、言語の多様な構文に反映されているのではないだろうかという着想に基づき、主に日本語と英語における比較構文、量的関係節構文、形容詞修飾などの多様な言語現象の分析を通して、｢度合い｣の概念が、単に量的な関係が表現される言語表現の分析に有用であるばかりでなく、事象構造など広範囲の現象に関与していることを示した。
