本研究課題は、感情を理解するための概念メタファーの構造と写像の仕組を、言語データの質的解析および量的解析の両方を通して探究するものである。認知メタファー論の理論的枠組および認知詩学の方法論を援用し、大規模コーパスや英詩などの文学作品、聖書、辞典などから、歴史的文献学の知見を基に収集した用例の分析を通して、四大元素や動物の概念領域と感情領域の間の構造的な写像関係を明らかにした。研究成果が認められ、研究代表者は博士(文学)の学位が授与された。また研究分担者は国際英語正教授連盟(IAUPE)の会員に任命され、2016年に連合王国ロンドン大学で開催される大会で発表を行うことになった。
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