研究課題
基盤研究(C)
Horn(1985)によって提案された否定の2分法(記述否定(真理関数演算子)vs.メタ言語否定(非真理関数演算子))は、自然言語が本来的に持つ2元性であるとして広く受け入れられている。本研究は、多用な文否定表現形式をもつ日本語のデータに基づき、否定のタクソノミーに貢献する3つの特性(異議性・帰属性・概念性)を抽出し、否定を大きく2分する特性は、Hornのいう真理関数性ではなく、下位表示の帰属性(そしてその結果生じる「異議」という機能)であることを明らかにし、否定のタクソノミーは、機能的・認知語用論的(関連性理論的)見解を取るのが妥当であると結論付けた。
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