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2015 年度 実績報告書

語彙的説明と構文的説明の接点を求めて

研究課題

研究課題/領域番号 23520590
研究機関学習院大学

研究代表者

高見 健一  学習院大学, 文学部, 教授 (70154903)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2016-03-31
キーワード機能的構文論 / 形式と意味 / 構文交替 / 語彙意味論 / 数量詞遊離
研究実績の概要

本研究は、平成23年度から平成27年度にわたる5年間で、「構文交替」を伴う6つの現象を意味的・機能的観点から分析するものであるが、平成27年度の最終年度は、この5年間の総括を含め、これまでの研究が進展し、その成果を着実に出せたと思われる。そして、それぞれの構文の適格性を決定づけている意味的・機能的制約を明らかにし、「機能的構文論」の研究を一層進めたと考えられる。
本年度は、著書として、英語の副詞と数量詞が関わる諸構文を意味の観点から分析した『謎解きの英文法 ― 副詞と数量詞』(共著、くろしお出版)を出版することができ、多くの好意的反応を得ることができた。また、「Time-away構文の適格性条件」と「AgoとBefore」の2つの論文が刊行され、さらに “Functional Syntax”(共著)、“Quantifier Float in Japanese and English” の論文を仕上げ、これらは来年度、Mouton de Gryter社より論文集として刊行の予定である。
本研究は、この5年間にわたり、英語の構文交替を伴う6つの構文を機能的構文論の視点から、語彙意味論に基づく語彙的説明を検討しつつ分析することを目指したが、6つの構文のみに留まらず、他の英語および日本語の諸構文も分析することができた。そして、これら多くの構文の分析において、語彙的説明と構文的説明の両方が相互に関わり合い、複雑な構文事象を織りなしていることが分かるとともに、その適格性に影響を与えている諸要因を的確に捉えることができたと考えられる。その点で、5年間の本研究は大きな意義があり、学界や社会に十分貢献できたと思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Time-away 構文の適格性条件2015

    • 著者名/発表者名
      高見健一
    • 雑誌名

      日英語の文法化と構文化

      巻: 1 ページ: 41-73

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 定冠詞と不定冠詞2015

    • 著者名/発表者名
      高見健一
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 64:7 ページ: 14-15

    • 査読あり
  • [図書] 謎解きの英文法2015

    • 著者名/発表者名
      久野暲・高見健一
    • 総ページ数
      261
    • 出版者
      くろしお出版

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公開日: 2017-01-06  

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