• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

英語構文検索ソフトウェアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23520592
研究機関専修大学

研究代表者

佐藤 弘明  専修大学, 商学部, 教授 (60187226)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード英語基本構文 / 構文文法 / FrameNet / フレーム意味論 / データベース
研究概要

研究目的は,言語学者チャールズ・フィルモアの研究組織Berkeley FrameNet Project(以下、BFN)と、BFNが開発したソフトウェアの改良を行っているバルセロナ自治大学のSpanish FrameNet Project(以下、SFN)の2つの組織と協力しながら、英語基本構文の情報をWebブラウザーから検索するためのソフトウェアを開発することである。この目的達成のために,(1-3)の作業を行った。(1) BFNの研究者にE-mailで連絡を取り、当該研究で必要となるBritish National Corpusに構文情報を入れたデータをBFNのサーバー上に保存してもらった。インターネット回線を利用して、そのデータを私の研究室のサーバー用コンピュータにダウンロードした。ダウンロードしたデータを検索に適した形式に加工して,英語基本構文検索ソフトウェアに登録した。(2) 英語基本構文検索ソフトウェアを改良して、語彙データベースFrameNetと構文データベースとを融合させた。この結果,同じWebブラウザーの検索画面から検索を実行し、検索結果をWebブラウザー上に表示することが可能となった。(3) 本研究費の旅費を利用して米国カリフォルニア州のBFN研究所に4週間滞在し,BFNの研究者と共同研究作業を行った。その作業の結果,私が開発した英語基本構文検索ソフトウェアをBFN研究所のサーバー用コンピュータにインストールして,全世界の研究者が利用できる環境を整えた。長期間米国に滞在してこの作業を優先的に行った理由は,日本国内の原子力発電所の停止の影響で日本で稼働させいるサーバー用コンピュータに停電等の問題が発生した場合に対処するためである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

東日本大震災の影響で日本国内の原子力発電所の停止したために,私の所属する研究機関にも節電の要請があった。私の研究室内に設置するサーバー用コンピュータも,電力供給が逼迫した場合に停止せざるを得ない状況が予想された。本研究目的の1つは,開発した英語基本構文検索ソフトウェアを世界の研究者に公開することであるが,ソフトウェアが完成しても,それをインストールしたサーバー用コンピュータが稼働していなければ,ソフトウェアは使用できない。日本国内の電力不足による問題に対処するために,英語基本構文検索ソフトウェアを修正して米国内に設置されたBFN研究所のサーバー用コンピュータに移植する作業を優先させた。その作業に時間を費やしたため,研究達成度は当初の予定よりもやや遅れている。

今後の研究の推進方策

「英語構文検索ソフトウェアの開発」を行うという研究計画自体に変更はないが,開発したソフトウェアを米国内に設置したBFN研究所のサーバー用コンピュータでも安定的に運用するために必要となる作業にエフォートの一部を当てる。

次年度の研究費の使用計画

英語基本構文検索ソフトウェアを米国内に設置されたBFN研究所のサーバー用コンピュータに移植する作業に成功したため,本年度予算の物品費で購入予定であった電力消費量の高いサーバー用コンピュータの購入を見送った。次年度予算に繰り越した物品費は,節電要請にも対応できる電力消費量の低いコンピュータの購入のために使用する。また,開発したソフトウェアを米国内に設置したBFN研究所のサーバー用コンピュータでも安定的に運用するために,必要となる旅費を研究費から出す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 英単語小テスト自動作成・採点システム キクCALL2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤弘明
    • 雑誌名

      専修大学外国語教育論集

      巻: 40 ページ: 85-105

  • [学会発表] FrameSQLで見る日本語フレームネット成果データ2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤弘明
    • 学会等名
      「現代日本語書き言葉均衡コーパス」完成記念講演会
    • 発表場所
      JA共済ビルカンファレスホール(東京)
    • 年月日
      2011年8月2日

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi