研究課題/領域番号 |
23520592
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
佐藤 弘明 専修大学, 商学部, 教授 (60187226)
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キーワード | FrameNet / Charles Fillmore / 英語構文 / 構文文法 |
研究概要 |
研究目的は,言語学者チャールズ・フィルモアの研究組織Berkeley FrameNet Project(以下,BFN)と協力して,英語基本構文の情報をWebブラウザーから検索するためのソフトウェアを開発することである。 研究代表者は,2013年9月2日より9月21日までの期間,BFNが研究活動を行っているInternational Computer Science Institute(以下,ICSI研究所)を訪れ,本研究で開発しているソフトウェアに関してBFN研究者から専門的な助言を受けた。本研究の研究協力者であるフィルモア氏は,病気療養中のためICSI研究所では共同研究を行えなかったため,自宅を訪問して,これまでの研究成果を報告し,今後の課題等について話し合った。 2012年以降の本研究では,フィルモア氏が英語構文についても解説しているビデオ(彼がAssociation for Computational Linguistics's Lifetime Achievement Awardを2012年7月11日に韓国・済州島で受賞した際の演説,https://www.icsi.berkeley.edu/icsi/news/2012/07/fillmore-lifetime-achievement-award)を利用して,本研究の基本概念を学習できるソフトウェア(以下,ACLLAA視聴ソフトウェア)の開発を行ってきた。 2014年にフィルモア氏自身から,このソフトウェアを一般公開する許諾を受けることができたため,本研究の研究成果として一般公開することが可能となった。このソフトウェアにより,構文文法とFrameNetの基礎概念を説明することができるため,本研究成果をより広く「研究成果を社会・国民に発信する」ことが可能となり,当初の研究目的がほぼ達成できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ACLLAA視聴ソフトウェアは,平成22年に提出した本研究の申請書「様式S-1-8」の「今回の研究計画を実施するに当たっての準備状況及び研究成果を社会・国民に発信する方法」の欄に記載した「[本研究成果は]構文研究の専門家以外の英語教員も活用できる。その結果,日本の高等学校や大学の英語教育を通じて,その成果が広く日本の社会にも貢献できる」という研究目的を達成するために必要となるソフトウェアである。このソフトウェアはほぼ完成し,一般公開できる状態に達しているため,【現在までの達成度】は「おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
ACLLAA視聴ソフトウェアを一般公開して,ユーザーからの意見を聴取して,それに基づいてソフトウェアを改良する。
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次年度の研究費の使用計画 |
ACLLAA視聴ソフトウェアをサーバー用コンピュータから配信するために,高性能コンピュータMac PRO 2013年モデル(Apple社)を2013年度物品費で購入する予定だったが,2013年に発売されたこのパソコンの納期が予想以上に長かったために,2013年12月に発注しても2013年度の予算で支出できない可能性があることが分かったため,発注時期を2014年度に変更した。 2014年度物品費でMac PRO 2013年モデル(Apple社)を購入する。
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