研究実績の概要 |
研究目的は,米国の言語学者チャールズ・フィルモアの研究組織Berkeley FrameNet Project(以下,BFN)と協力して,英語基本構文の情報をWebブラウザーから検索するためのソフトウェアを開発することである。 本研究計画の一部は,予定よりも早く進めることができた結果,2013年度末までに,フィルモア氏が英語構文についても解説しているビデオ(彼がAssociation for Computational Linguistics's Lifetime Achievement Awardを2012年7月11日に韓国・済州島で受賞した際の演説,https://www.icsi.berkeley.edu/icsi/news/2012/07/fillmore-lifetime-achievement-award)を利用して,本研究の基本概念を学習できるソフトウェア(以下,ACLLAA視聴ソフトウェア)の開発が完了し,かつ,フィルモア氏自身から,このソフトウェアを一般公開する許諾を受けることができたため,本研究の研究成果として一般公開することが可能となった。このソフトウェアにより,構文文法とFrameNetの基礎概念を説明することができるため,本研究成果をより広く「研究成果を社会・国民に発信する」ことが可能となった。 2014年度は,この研究成果の一部を,構文文法とFrameNetを英語以外の多くの言語に応用する研究を行った。その研究計画を,BFNの研究者を研究代表としてアメリカ国立科学財団 (National Science Foundation, NSF)に申請した。このように,本研究の成果の一部を海外の研究機関の新規研究の申請に取り入れることができた点は,本研究の1つの成果と言える。
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