現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度はPrins, A. A.(1952;French Influence in English Phrasing. Leiden:Universitaire Pers )の論文を再分析・再検討した.特にcomposite predicateと呼ばれる「軽動詞(do, give, have, make, take) + 動詞派生名詞」を含む「動詞+名詞」から成る慣用連語に焦点を合わせた. Prinsの発行年1952年から60年近く経過しているため,下記のコーパスを利用して,フランス語法を借用した「動詞+名詞」の慣用連語を検索し,Prinsの論文の不足を補い修正を施した. 平成24年度は英語のイディオム研究で知られるMinoji Akimoto (1983 ;Idiomaticity)の論文を再考し,Akimoto の分類に通時的指標を導入し,再分析した.特に「動詞+名詞」結合の慣用連語に焦点を合わせた.「ゲルマン語源動詞+ゲルマン語源名詞」の結合が一番用例が多く,他の結合と比べて結合度が強くなること,さらに,「フランス語源動詞+フランス語源名詞」の結合が一番用例が少なく結合度が弱くなることを想定し分析を進めた。そして慣用連語の新分類法(語源に基づく)を国内で初めて提案した.2年間順調に進展している.
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