英語のイディオム研究で知られるMinoji Akimoto (1983 ;Idiomaticity)の論文を再考し,Akimoto の分類に通時的指標(語源)を導入し,再分析した.特に「動詞+名詞」結合( Verb + Noun Phrase)の慣用連語(VN Phrase)に焦点を合わせた.「ゲルマン語源動詞+ゲルマン語源名詞」の結合が一番用例が多く,他の結合と比べて結合度が強くなること,さらに,「ゲルマン語源動詞+フランス語源名詞」の結合度が一番弱くなることを確認した.しかし「動詞+名詞+前置詞」結合(VNP Sequence)では,VN Phraseと一部異なる結果が出た.
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