研究課題/領域番号 |
23520613
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
土屋 順一 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (10262213)
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キーワード | キーボード入力 / 誤用分析 / コーパス / 文法 / 日本語作文 |
研究概要 |
前年度に予備調査をおこなって準備していたサウジアラビア国籍のウイグル人日本語学習者をふくむ4名の留学生に対して、2012年9月に、また、ツバル、コートジボワール、ウガンダ出身の国費専門学校留学生に対して、2013年3月に、日本学生支援機構大阪日本語教育センターでキーボード入力調査をおこなった。そのほか研究代表者の所属機関でも随時調査をおこない、合計23名のキーボード入力データをえた。 2012年8月に第24回日本語教育連絡会議(ドイツ・エアフルト)で、「留学生による日本語作文における並列表現のかきかえの傾向」というタイトルで研究発表をおこない、論文が公刊された(web上)。2012年11月に第9回国際日本語教育・日本研究シンポジウム(香港)において「留学生による日本語作文における格助詞+「の」のかきかえの傾向」というタイトルで研究発表をおこない、論文を投稿中である。いずれの研究も、キーボード入力過程の分析から、母語による差もみられるものの、習得過程による差の方がおおきいことをしめしたものである。 先行研究から蓄積してきたキーボード入力調査のデータは合計778件、文字数は300,000字をこえ、統計的処理の精度はかなりあがったとかんがえられる。それを活用して、文法範疇の習得過程の分析作業をすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者と協力者がおこなうデータベースの整備作業は順調に進展した。 他機関の研究者にモニターを依頼する計画は中止し、規模を縮小して自力で文法範疇に関する分析をすすめた。
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今後の研究の推進方策 |
国内の機関に出張して、キーボード入力調査を続行し、データの総数を800件、31万字程度にふやす。 データベースの文法範疇の中で、連体修飾に関する分析をおこなう。 2013年7月開催予定の学内国際日本研究センター「外国語と日本語との対照言語学的研究」研究会で研究発表の予定である。そのほか国内外の学会で研究発表の予定である。 最終的な研究成果は、冊子で発表する予定であるが、詳細な電子データは、個人情報がおおくふくまれ、また提供者に依頼する際にも、そのままの形では公開しないことを約束しているため、一般には公開しない。言語研究の目的にかぎって、研究者の組織内で利用する方針である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究協力者が週1日データの入力をおこなうための教務補佐雇用費が必要である。 データ収集のための国内出張経費と、研究成果発表のための国内出張経費、海外出張経費が必要である。 最終的な研究成果を収録した冊子を100部程度印刷、送付するための経費が必要である。 そのほかに、電子データの保存更新関連で消耗品が必要となる。
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