研究課題/領域番号 |
23520618
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
河野 俊之 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (60269769)
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研究分担者 |
小河原 義朗 北海道大学, 留学生センター, 准教授 (70302065)
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キーワード | 音声教育 / 自己モニター / 教材 / 実践研究 / moodle / 誤用分析 / 国際情報交換(韓国,台湾) |
研究概要 |
セミナー講師を3件行った。12月に戸田市国際交流協会で行ったが,ほかに,海外で2件行った。8月に,エジプト・カイロにて,中東日本語教育セミナーの講師を務めた。また,3月に,香港にて,香港日本語教育セミナーの講師を務めた。いずれも,自己モニターを活用した音声教育の背景理論と実践方法について,実際の模擬授業を様子を見せながら,ワークショップを行った。また,これら2つのセミナーの前に,模擬授業を行うことで,特に現地での音声教育の困難点などについて,理解することができ,また,それらを克服する方法について考察することができた。 また,学会発表を4件行った。1件は,自己モニターを活用した音声教育の前段階となる発音チェックに関するもの,1件は,自己モニターを活用した音声教育のための教材の開発に関するもの,2件は,自己モニターを活用した音声教育の実践そのものやその実践研究に関するものである。いずれの発表でも,有意義なコメントが得られ,実践の向上やそれに寄与する教材の開発に役立っている。 以上のほかに,引き続き,国内外の,自己モニターを活用した音声教育を実践する教師と連絡を取り合い,「独自の基準」を収集したり,実践や教材の問題点について議論するなどしている。これらは,教師の能力の向上についてどのような援助方法があるかなどを考察することや教材の開発に役立っている。また,日本語学習者の音声上の誤用についてのデータを収集している。これらは,教材の開発に役立っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自己モニターを活用した音声教育の実践方法や,実際に実践する教師の能力として,何が必要であり,何が欠けているか,それらの問題をどのように克服すればよいかなどについては,順調に進展していると考えられる。 一方,教材の開発については,その基礎資料となる,「独自の基準」の収集や日本語学習者の誤用の収集が網羅的とは言えないため,やや遅れていると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
教材の開発の基礎資料となる,「独自の基準」の収集や日本語学習者の誤用の収集を網羅的に行うため,国内外の協力者と協力しながら研究を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は,研究代表者の学内での業務が多忙を極め,また,海外出張が制限されたため,研究費の十分な遂行が行えなかった。 研究代表者のみでなく,謝金も使用して,日本語学習者の誤用の収集などを行う。
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