研究成果の概要 |
本研究では,日本在住の日本語を第二言語とする(以下JSL)子どもを対象に,イラストを用いた記述式調査票を用いて,コロケーション(具体的には名詞と和語動詞の共起関係)の産出力を調査した。調査には,200名以上のJSL児童生徒,1,400名以上の日本語モノリンガル(以下Mono)の児童生徒,60名のMono幼稚園児が参加した。調査の結果,(1)JSL児童生徒は,日本在住で日常会話においてはMonoと変わらない日本語力を持ちながらも,和語動詞の産出においてはMonoと差が見られること,(2)JSL児童生徒が苦手とする動詞については,場面と頻度要因や母語の影響によって説明されることなどを明らかにした。
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