現在日本に滞在している日系ブラジル人の多くは滞在長期化、定住化の傾向が進んでいるが、彼らの子ども達の進学問題は依然大きな課題となっている。本研究では、日本とブラジル両国での調査を行い、子ども達を取り巻く様々な問題を浮き彫りにし、それを学校間で相互理解することで問題解決に向けて一歩を進めようと試みた。 本研究における調査から、主に3点が明らかになった。①ブラジル人学校の教員は、公立学校に在籍経験のある児童生徒をどのように捉えているか。②公立学校に在籍経験のある児童生徒とその保護者は在籍した公立学校をどのように評価しているか。③帰国後子ども達の日本語とポルトガル語の語彙力はどのように変化するか。
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