本研究は,日本語音声教育の観点から文末音調に焦点をあて,教師が話し言葉の文末イントネーションを指導する際の指針を示すことを目的としている。話し言葉の教育をおこなううえで,文脈に合った適切な文末表現を用いるよう指導することは重要であるが,さらにその文末表現形式がどのような音調に対応し,どのような意味・機能を担うかという点を少なくとも教師の側が知っておくことで,より効果的な指導ができるようになると思われる。本研究では、終助詞「よ」「ね」を中心に、日本語教育で指導すべき音調と意味の・機能の対応を整理し、iPadを利用した教材の試作版を作成した。
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