研究課題/領域番号 |
23520649
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
富谷 玲子 神奈川大学, 外国語学部, 准教授 (40386818)
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研究分担者 |
内海 由美子 山形大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (20292708)
福永 由佳 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 研究員 (40311146)
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キーワード | 移民言語としての日本語 / 第二言語としてのドイツ語 / 絵画説明課題 / 言語政策 / 教師育成 |
研究概要 |
2013年度は、『移民言語としての日本語』の調査を実施した。この調査は、従来多くの研究で行われていたインタビュー方式によるものではなく、出来事に対する説明およびストーリー性のある絵画の説明課題であり、どの程度適切に日本語で説明できるかについてその日本語力の測定を行った。日本語環境の乏しい教室内学習者(ハンガリー在住の日本語学習者10人)と日本語自然習得者(教室での学習機会を持たなかった日本在住の外国人20人)のデータを収集し分析した。また、この調査に参加した調査者全員で、調査に関する研究倫理にかかわる検討を行うとともに、調査に際しては、課題と研究協力承諾書の翻訳(日本語、タイ語)を使用した。この調査を実施するに当たり、事前に調査者間の調査手順や実施内容の標準化を行った。そののち、日本国内と海外(ハンガリー)でほぼ同時期に調査を実施した。 さらに、前年度までに行っていたアメリカ・ドイツ・韓国における成人識字教育に関する言語政策の調査から、「家族」を単位とした教育現場の比較を行い、日本での応用可能性を検討した。その結果を、ドイツ・アメリカ・韓国・日本おける「家族」という単位での移民に対する言語政策というテーマで論文発表した。
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