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2012 年度 実施状況報告書

議論の構造を説明する異文化コミュニケーション・モデルの発展とCMC環境への応用

研究課題

研究課題/領域番号 23520653
研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 志のぶ  北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (30275507)

キーワード議論の構造
研究概要

本研究の目的は、申請者のこれまでの研究「モノログの議論研究」で得られた方法と理論モデルを、コンピュータを介した相互作用的コミュニケーションに適用し、オンライン上の議論の構造を規定する要因や、それら議論の影響・効果を測定・分析・評価して、オンライン・コミュニケーションの肯定的利用範囲と利用形態の提言を行い、より良い社会的合意形成を手助けすることである。平成23年度に引き続き、平成24年度は本研究に関わる調査・実験の設計をするために必要な文献調査と学術動向の調査を行った。その結果、平成25年度の調査・実験実施に向けて準備が整いつつある。
具体的成果としては、(a) 調査・実験で検証すべき要因(変数)と(b) 検証すべき理論が明らかになってきたことである。(a) については、議論の構造に影響する先行条件(議論の話題への関心度、議論志向性、グループ構成員に関する知識、グループ構成員の当該話題に関する態度、グループ構成員が構築する議論の構造等)と議論の結果(議論後の当該話題に関する個人の態度の変化、議論への満足度、個人の意見への自信の変化、話題に対する個人の理解度の変化等)が検証すべき要因である。(b) に関しては、社会的影響の理論 (social influence theory)、拡張精緻化見込みモデル(extended elaboration likelihood model)などが適切と考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在までの達成度は有る程度満足できるものである。全体の研究期間である4年間の前半を終えて、平成25年度には1回目の調査・実験の実施にこぎつけることができる見込みであるからである。調査・実験は基本的にはオンラインで行う予定だが、その技術的な詳細については更に詰めて考える必要がある。

今後の研究の推進方策

平成25年度はオンラインで実施予定の調査・実験についての具体的は計画を精密化させる。たとえば、サンプリングの方法、実施の形式や尺度・質問等の提示方法、データ回収方法など、決定する必要がある。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度は研究のための学術動向調査と成果発表を兼ねて国内・国際学会へ出席する予定であるので、そのための旅費(350千円)を使用する。調査・実験のデータ分析後、論文を書き上げるところまでできれば、その校閲(50千円)に残りの研究費を使用する。
7,669円は平成25年4月末支払い分です。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日米企業のコミュニケーションに見られる組織文化の変容--1998-2008年

    • 著者名/発表者名
      鈴木志のぶ
    • 学会等名
      日本コミュニケーション学会
    • 発表場所
      京都文教大学(宇治市)

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公開日: 2014-07-24  

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