研究課題/領域番号 |
23520654
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
河合 靖 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (60271699)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 学習スタイル / 英語による英語の授業 / 外向性・内向性 |
研究概要 |
外向性・内向性を調査する質問紙の開発を主に行った。Keirsey Temperament Sorterや、Style Analysis Survey (SAS: Oxford, 1993)などを参考に、質問項目の選別、精査を進めた。日本人英語学習者(大学1、2年生が中心。一部大学院生を含む)100名を対象にデータ収集を行い、天井効果、フロア効果がある項目がないかどうか検討した後、因子分析を行ってみたが、外向性と内向性に関わる項目を同時に入れて因子分析にかけると、必ずしも当初考えられる構造に分かれなかった。可能性として、外向性と内向性が同じ心理要因の両極を表さない可能性を考慮し、いったん別々に分析する方向で検討することにした。日本人英語学習者が英語運用能力向上のための言語活動に参加する場合に、内向的な性格が障害となることが一般的に指摘されており、先に内向性の分析を進める。 内向性に関する項目を因子分析にかけ、4因子を抽出した。第4因子の信頼性は必ずしも満足するものではなかったが、理論的整合性があると判断して今後の研究のために残すことにした。以上については、Pacific Rim Conference on Education(2012年7月7・8日、北海道教育大学札幌校)で発表することになっている。外向性と内向性の関係に関する考察は、今後もデータに基づき考察を深める予定である。 英語による授業としてPick-up debateと本研究者が呼ぶ簡易ディベートを取り上げている。この学習形態を標準化・精緻化するために検討を重ねた。これについて、大学英語教育学会北海道支部研究例会(2011年6月4日、藤女子大学)、国際理解高校生の集い(2011年10月25日、高文連上川支部国際交流専門部・上川管内高等学校英語教育研究会主催、旭川市勤労者福祉総合センター)で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度で質問紙が完成して、2年目に英語による英語の授業内でその前後の変化を見る予定であったが、外向性と内向性についてデータを検証しながら理論的考察をする必要性が生じてきたため、質問紙の完成が遅れている。データ収集は2学期の簡易ディベート授業において行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に若干遅れが出ているが、今年度前半に質問紙を完成して、後半に予定のデータ収集を行う。年度内に予定の研究を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
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