研究課題/領域番号 |
23520668
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
酒井 英樹 信州大学, 教育学部, 教授 (00334699)
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キーワード | 外国語教育 / タスク / リーディング |
研究概要 |
平成25年度は、タスクを開発することと、開発したタスクを実施し、その形成的評価を行うことが目的であった。このうち、平成25年度は、ジャンル・テキストタイプに基づいてタスクを整理することまで実施した。中学校英語教科書のジャンル・テキストタイプの分析の結果、1位から順番に、散文・物語、散文・伝記、散文・脚本、散文・ノンフィクション、Pre_要約、Pre_解説、Pre_報告、日記、はがき、韻文・詩が、頻度の高かったジャンル・テキストタイプであった。これらのジャンル・テキストタイプについて、大学生を対象にアンケート調査を行い、これらのジャンルに関わる言語活動を整理した。また、国立国語研究所の「現代日本語書き言葉均衡コーパス」(少納言)を活用して、ジャンル・テキストタイプの語句と共起する言語活動を分析した。この分析に基づいて、タスクのプロトタイプを整理した。それぞれのジャンル・テキストタイプについて、頻度の多い言語活動を3つ選んだ。また、中学校英語教科書のテキストを取り上げて、指導事例をまとめた。開発したタスクを研究協力者である中学校の英語教師に依頼し、タスクを実施し、(a) タスクが動機づけに与える影響に関するアンケート調査、(b) 言語心理学的アプローチによるタスクにおける学習者発話の分析、(c) 教師に対するアンケート調査を実施する予定であったが、平成25年度には実施できなかったため、平成26年度に実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成25年度にタスクの開発に加えて、タスクの実施及び検証まで行う予定であったが、アンケート調査とコーパス分析によるタスクの類型化に時間がかかったため、実施できなかった。平成26年度に、研究のまとめと合わせて実施する予定である
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、タスクの形成的評価を行うことと、タスク集を制作することを目的とする。開発したタスクを研究協力者である英語教師に依頼し、タスクを実施する。タスクの評価方法としては、次の3点から行う。(a) タスクが動機づけに与える影響に関するアンケート調査、(b) 言語心理学的アプローチによるタスクにおける学習者発話の分析、(c) 教師に対するアンケート調査。研究の成果をまとめ、タスク活動集の製作を制作(印刷費、製本費)する。
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