人物の全生涯を連続的に捉える「人物史主義」、資料の原物を実見する「原物主義」という方法論に依拠し、「旧朝鮮語学」に基づく学習書の書誌調査・分析を人物に注目して行った。その結果、(1)学習書の書誌学的データを補充・精密化した。(2)代表的著者の経歴・活動についてこれまでにない詳細な解明を行った。(3)これらの著者が自らの学習書で朝鮮語を如何に分析し、捉えようかとしたかを詳細に明らかにした。(4)「朝鮮文」という概念など「旧朝鮮語学」の内容を分析した。(5)日本における朝鮮語学習書のロシア・ヨーロッパへの影響等を明らかにした。
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