研究課題/領域番号 |
23520674
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
マーリー ギャロルド 岡山大学, 言語教育センター, 准教授 (40307244)
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研究分担者 |
フジシマ ナオミ 岡山大学, 言語教育センター, 教授 (90437567)
宇塚 万里子 岡山大学, 国際センタ-, 教授 (40601381)
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キーワード | ソーシャルラーニングプレース / 英語教育 / 言語習得 / 語学学習 / Space / Affordance |
研究概要 |
平成25年度は「ソーシャルラーニングスペースにおける英語習得における考察」を目的としたデータ収集・分析を実施計画通り行い、3年目の研究・考察を終了し、その成果を国内にて発表、また最終年となる平成26年の海外学会で発表するべく準備を進めている。 具体的には、新たな学生を加えた12名の学生のインタビュー約180時間のオブザーブ記録、60時間のオブザーバーと学生へのインタビュー、L-cafe(イングリッシュ・カフェが移転拡張)を利用する70名以上の留学生、日本人学生へのアンケート、TOEICテストスコア、などの多量なデータを平成24年度に引き続き収集した。 また、集まったデータの分析をすることにより、カフェというユニークなスペースを構築したり、特徴づけたりする要因(indentity factors which contibuted to the emergentce of the English cafe/L-cafe as particular tyupe of learning space)にフォーカスし、イングリッシュ・カフェからL-cafeへ環境が変わる(場所、サイズ、機能、集まる学生数、視覚的な影響など)につれて、学生たちの知覚、心理や言語習得にどのように変化があったのか、あるいはなかったのか、ということについて検証し、その要因と学生の言語習得に与える影響について考察を深めた。この研究成果を、平成26年夏までにまとめ、応用言語学や自律学習学会で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集・分析その他、プロジェクトの進行は計画通りである。 データの分析結果を受けて、ソーシャルラーニングスペースにおける言語習得を可能にする機会やラーニング・コミュニティの中で言語習得行動に加えて、スペースの要因について、イングリッシュ・カフェからL-caféに環境が変わったことを条件に、新しい考察を加えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度もターゲット学生のインタビュー、意識調査、観察レポート、観察者へのインタビューなど引き続きデータ収集・分析を予定している。さらに、3年間にわたって収集したデータを総括的に分析することで、ソーシャル・ラーニングスペースのより完成した全体像や学生の言語習得に与える影響や重要となる要因にうちて考察を深める予定である。また、研究最終年度として、その成果を学会に発表し、論文にまとめるための準備を進めている。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、研究対象のソーシャルラーニングスペースが移転・拡張したために、データ収集と分析に注力したことに加えて、その研究成果を平成26年6月の応用言語学国際学会と8月の自立学習国際学会にて、「Exploring space & place]という新しいエリアのシンポジウムを開催することが決定したため。 平成25年度に引き続き、参加学生の英語力向上を分析するためのTOEIC受験費用、オブザベーションを担当する学生研究アシスタントへの謝金、インタビューのトランススクライバー費用などの人件費(研究技術補佐費用)に加えて、2つの国際学会での発表および論文執筆のための費用に充てる予定である。また、10名の学生は今年が最終学年となるため、大学生活全体を通した言語習得とソーシャルラーニングプレースのかかわりについて取りまとめる予定である。
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