計画の最初の2年間で、到達度評価のための指標をより細かく検討し、階層的な形で整理する作業を完了した。また、文法項目に関しては、学習すべき項目を整理すると共に、ドイツ語検定試験の出題形式を利用し、主にその3級~4級レベルに焦点を絞り、文法の理解度を自己診断するためのオンラインの課題を600題程度作成し、それらをインターネット上で提供できるようにした。 それらの成果を受けて、計画の最終年度である本年度は、「何ができるか」という観点から記述された到達度評価のための指標と文法項目の到達度の指標を、HTML上のプルダウンメニュー機能等を利用し、それぞれ階層化された形で表示できるようにすると共に、それらの項目を選ぶと、それぞれの到達度の判断基準のより詳しい記述や、関連する例文や、判定の基準として使えるオンラインドリル DGSG(http://lang. hiroshima-u. ac.jp/dgsg/)の課題を表示するシステム(http://home.hiroshima-u.ac.jp/katsuiwa/evaluation02/germanframe.htm)の作成を行った。 また、昨年度に開発した速読支援と Storyboard 型のテクスト再生課題の両方をオンライン上で提供するシステム(http://cuby.riise.hiroshima-u.ac.jp/~tommy/oles_dev/)についても、それらの実験運用を通じて、たとえば、より解像度の低いモバイル環境でも利用可能な形にするなど、主にインタフェースの部分を中心としたシステムの改善を行った。 2014年6月末を目途にこれらのシステムを統合して運用できるようにする予定である。
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