第二言語としての中国語教育の際に、どのような文法項目をどのような順序で導入するのが適切であるかについて、将来的に利用できる根拠を中間言語の発達過程という見地から示すことができた。経時的な調査を行い明らかにしたのは、主として、(1)学習者の中間言語における場所を表す前置詞句の統語構造と統語配置、(2)プロトコル・レポートに反映された学習者の中間言語を構築する文法体系等である。これらの分析結果にもとづき、学習者の文法処理能力の観点から、学習者の中間言語が有する特徴および中国語の言語類型論上の特徴との相関関係について、学会誌・学術誌、国内外の学会・研究会で研究成果を発表することができた。
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