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2013 年度 実績報告書

解放前後時期の朝鮮宣教師のための朝鮮語教育に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520688
研究機関島根県立大学

研究代表者

呉 大煥  島根県立大学, 総合政策学部, 准教授 (20340218)

キーワード韓国語教育史 / 近代韓国語教育の形成過程 / 解放前後の朝鮮語教育 / 解放後の韓国語教育機関 / 韓国語教育課程 / 国際情報交換
研究概要

平成25年度は、本研究課題の最終年度であったので、主に研究目標である朝鮮解放前後期の西洋宣教師のための朝鮮語教育の実態を明らかにする作業をまとめるため、研究期間中集めた資料の再確認と資料集の作成及び論文発表をおこなったのである。
第1に、「解放後の基督教宣教師のための韓国語教育機関の歴史的意味- Korean Language School(1949-1958)-」という論文を発表し、今まで知られたことがない解放後の宣教師による韓国語教育機関の実態を紹介し、この教育機関が近代的韓国語教育機関である「延世大学韓国語学堂」の設立に繋がっていることを証明した。第2に、論文「基督教宣教師のための朝鮮語教材『日用朝鮮語(Every-day Korean)』に関する考察」を発表し、1920年代の宣教師のための朝鮮語教育機関である「Language School」の主な教材である『Every-day Korean』の内容を分析し、当時の朝鮮語教育の特性を明らかにした。第3に、論文「日本における韓国語教育の特徴ーKFLのアイデンティティ再考のためー」を発表し、植民地時期の朝鮮語教育の特徴から現代の韓国語教育に至る経緯を説明し、歴史的観点からの朝鮮語教育の特徴に関して報告した。第4に、朝鮮解放前の宣教師団体の機関誌である『Korea Mission Field』に掲載されている記事の中から朝鮮語教育に関する内容の記事を選別し、資料集を作成した。第5に、本研究課題を集大成する論文「近代的韓国語教育形成過程」を韓国延世大学で開かれた国際学術大会で報告した。この報告の内容は、日本人による朝鮮語教育と西洋宣教師による朝鮮語教育を比較し、その歴史的な発展と消滅の過程を考察し、両朝鮮語教育が持つ歴史的意味や現代韓国語教育への連続性などについて考察したものである。
以上のように、今年度の成果は論文3本と研究発表1回に過ぎないが、本課題の目標である近代的韓国語教育の形成過程を明らかにすることは達成できたと思う。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 解放後の基督教宣教師のための韓国語教育機関の歴史的意味-Korean Language School(1949-1958)-2013

    • 著者名/発表者名
      呉 大煥
    • 雑誌名

      言語と文化(韓国言語文化教育学会)

      巻: 第9巻2号 ページ: 173-191

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 基督教宣教師のための朝鮮語教材『日用朝鮮語(EVERY-DAY KOREAN)』に関する考察2013

    • 著者名/発表者名
      呉 大煥
    • 雑誌名

      韓国語教育

      巻: 第24巻3号 ページ: 161-186

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本における韓国語教育の特徴-KFLのアイデンティティ再考のため-2013

    • 著者名/発表者名
      呉 大煥
    • 雑誌名

      言語事実と観点

      巻: 第31集 ページ: 59-77

    • 査読あり
  • [学会発表] 近代的韓国語教育の形成過程-解放前の朝鮮における日本人と基督教宣教師による朝鮮語教育に関する史的考察を中心に-2014

    • 著者名/発表者名
      呉 大煥
    • 学会等名
      第7回韓国言語・文学・文化国際学術大会
    • 発表場所
      韓国延世大学
    • 年月日
      20140217-20140217
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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