Oxford Bookworms (OBW)の読書を通じて,どのような英語力を高めることができるか明らかにするため「OBWコーパス」を構築した。各ステージを「単語」「語彙チャンク」「文法」の観点から分析し、分析結果を基に,授業で「OBWの英語表現」を明示的に取り上げ学習する機会を定期的に設けた。このような教育的な働きかけの効果を吟味するため,学期始めと終わりにテストを実施した。結果は語彙力・文法力の面で大きな変化がなかった。一方,読解力の平均点が伸びた。本研究を発展させるために,OBWの英語の分析データをいかに明示的な語彙・文法学習に活かしていけるか,研究していく必要がある。
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