研究課題/領域番号 |
23520694
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
上田 倫史 駒澤大学, 総合教育研究部, 講師 (30343627)
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研究分担者 |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
大和田 和治 東京音楽大学, 音楽学部, 准教授 (00288036)
筒井 英一郎 広島国際大学, 薬学部, 講師 (20386733)
近藤 悠介 早稲田大学, 付置研究所, 助教 (80409739)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 語彙テスト / 学習支援 / IRT |
研究概要 |
研究計画に基づきは平成23年度では以下の作業を行った。第一に、第二言語学習者コーパスをワードスミスを用いて分析を行った。研究分担者・大和田和治がこれに基づき、英語学習者の英文中に含まれる動詞の持つ文構造の知識、語の使用に関する制限の知識を分析し、第二言語学習者の間違えやすい動詞appear、happenなどの文を使った、単語問題の項目を作成した。第二に、JACET8000を参考に頻度に基づき、レベルごとに単語を任意に抽出し、その単語を英語母語話者のコーパス(BNCコーパス、Cobuild Directコーパス)において上記1において見られた構造がどのようになっているのかの分析を行い、英語母語話者の文構造との間にどのような違いがあるかを調べた。第三に第二言語学習者コーパス(international Corpus of Learner English)を用いて、英語学習者の英文中に含まれる動詞の持つ文構造の知識、語の使用に関する制限の知識(usage)を調べた。第四に上記の結果を基に英語動詞、名詞、形容詞等をもとにテスト項目の作成に取り掛かっている。今年度は研究計画のうちの学習者コーパスの分析があまり進まなかったが、分析により出来上がった形容詞、動詞に関する語彙テストの項目精選結果をPAAL(Pan-Pacific Applied Linguistics)2011国際大会におよび、国際応用言語学会北京大会において発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コーパスの分析がうまく行かなかったことと、テスト項目作成後の、学習者に参加してもらってデータを集めることになっていたが、地震の影響でスケジュール変更を余儀なくされたため、当初の計画通りにテスト項目の精選が進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
学習者コーパスの解析をより効率的に行うために、頻度により単語の精選を行う。また、頻度による分析と、学習者の能力が一致するかをNTTをもちいて分析する。さらに、より多くの学習者からデータをえることにより、より大規模な単語問題の作成を行う。時間があれば、学習者コーパスのエラーを解析し、どのような問題があるのかを同定する。
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次年度の研究費の使用計画 |
学生のアンケートを行うための謝礼として使用する。また、成果の報告として、PAAL2012、ASIATEFL等での発表のための旅費を計上する。NTTに関する専門的な意見を聞くために、謝礼を提供する。コーパスその他に関わる学術的図書、データ、その他消耗品に対する経費を計上する。学会発表用、および分析用としてPCにかかる費用を計上する。
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