研究課題/領域番号 |
23520694
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
上田 倫史 駒澤大学, 総合教育研究部, 准教授 (30343627)
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研究分担者 |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
大和田 和治 東京音楽大学, 音楽学部, 准教授 (00288036)
筒井 英一郎 広島国際大学, 薬学部, 講師 (20386733)
近藤 悠介 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授 (80409739)
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キーワード | 語彙テスト / 学習支援 |
研究概要 |
平成25年度は、以下の二点を重点的に行った。(1)単語テストの作成、(2)単語テスト受験後に学習アドバイス文を提示し、受験者に学習のアドバイスをするシステムの作成。 25年度は、どのような語彙能力をもとにアドバイスができるかを課題とし。まずは、同義語、反意語、単語生成ルールの3点に絞って、テスト問題とアドバイス文の作成を行った。テスト問題作成に当たっては、JACET8000を用い、語彙頻度情報も考慮に入れて、アドバイス文が生成されるように工夫を行った。実際に作った語彙テストおよびアドバイス生成システムのテスト版を作成した。その結果、テスト版で作成した、語彙テストは、テスト項目数と、生成されるアドバイス文の数が極めて限られていることがわかり、9月以降はテスト項目を増強し、それに伴いアドバイス文の数を増やし、システムを作成しなおした。 また、テスト得点と語彙の能力を探るために、Latent Rank Theoryを用いて、テスト結果を分析した。テスト得点をもとにしたグループ間で、獲得した語彙能力はどのような構造になっているかを調査した。結果は、環太平洋応用言語学会国際大会にて報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在は第一段階のテスト項目に対する、アドバイス文の生成システムの開発が完了している状態である。また、語彙テストのテスト項目を平成25年度の後半にかけて多く作成することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、平成23から作成してきた、深い語彙知識をはかる語彙テストに関連するアドバイス文を作成し、より細かい語彙学習のアドバイスのできるよう、システムの構築を目指す。また、現存するアドバイス項目の精選をおこない、語彙知識に関する理論との整合性をとる。 また、さらに多くのテスト項目を目指し、より包括的な語彙テストとそのテスト結果に基づくアドバイスシステムの構築を目指す。また、作成したテストを使い、Latent Rank Theoryを用いた分析を行い、その結果もとに、L2の流暢さのレベルごとに行うアドバイス文の作成をおこなうとともに、その結果に基づいた新たなテスト項目の作成を図る。
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次年度の研究費の使用計画 |
アンケート調査のための謝礼分として計上していた金額が、今年度はアンケート協力を得られなかったために、計上した金額が浮いてしまったことと、アンケート調査にかかる物品費の出費がウェブ上のアンケートを利用することで抑えることができたために、物品費に差が生じた。また、旅費に関しては国際学会が夏に行われるために、予定した以上に金額がかかってしまった。 アンケート調査に協力してもらえる、26年度は確保できたので、アンケート協力の謝礼、および国際学会での発表に予想以上の出費が見込まれるために、それを補充をする予定である。
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