研究課題/領域番号 |
23520702
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
坂本 光代 上智大学, 外国語学部, 准教授 (30439335)
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研究分担者 |
吉田 研作 上智大学, 外国語学部, 教授 (80053718)
渡部 良典 上智大学, 外国語学部, 教授 (20167183)
和泉 伸一 上智大学, 外国語学部, 教授 (10327877)
L・C Fairbrother 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10365687)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 英語教育 / 大学院教育 / 応用言語学 / アクションリサーチ / TESOL |
研究概要 |
本校応用言語学並びに英語教授法(TESOL) 専攻の大学院生の国際化を実現すべく、本年度より指導などを図る予定であったが、Graduate Teacher-Researcher Assistantship (GTRA)の定員割れが生じた。これは応用言語学履修生からの応募が皆無だったのと、社会人の学生が増えたため、本務(英語教師など)と勉学の他にGTRAを兼務する余裕が無かったのが理由と考えられる。よってGTRAに志願してくれた学生は、フルタイムのTESOL大学院生3名のみであった。また、本年度は震災の影響か、学生の積極的な学会参加は少なく、移動に消極的だったように思う。 また、科研費支給が遅れたりと予測不可な事態も発生し、講演会開催は秋まで未定であった。 しかしそんな中、3名のGTRと4名の教員でメンターシップを後期より行うことが出来た(一人のGTRは二名のメンターとの研究を兼務)。吉田は、現在の日本の英語教育の現状と今後の外国語教育政策において学習者のモチベーションについてGTRと調査してきた。渡部は、主に学生たちが大学院で開講されているさまざまな授業で提出した小論文を、一篇の論文として作成出版を行った。和泉は日本人英語学習者を対象にした語学学習に関するビリーフ調査の分析を進め、論文を執筆した。坂本はGTRと文献整理や、論文フォーマッティングなどを行い、その論文は現在査読中である。フェアブラザーは在外研究中だったため直接学生の指導を行うことができなかったが、本研究に関係する文献検索およびデータ収集を行った。 秋には残りの科研費も支給され、加藤学園のマイケル=ボストウィック氏の講演会、GTR二名主催のデータ管理についてのワークショップ、そして院生の中間修論発表会も開催することが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
定員割れという現実はあるものの、GTRAそのものは機能しており、学生指導の効果が表れている。
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今後の研究の推進方策 |
定員割れを防ぐため、毎年夏開催の説明会や本校HPでGTRAの制度をアピールしたり、英語漬けを懸念する応用言語学履修生らのために中間発表会は「日本語可」と明示するなど、英語だけでのメンターシップ、というイメージに躊躇する学生らにもアピールする。それと本プロジェクトの一環である学会参加補助費制度の利用者が少なく、支給限度額が少なすぎるとする学生の声があったので、積極的な学会参加を促すべく上限を引き上げることとした。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年同様、院生用謝金が主な支出となる。2014年度に本プロジェクトチームでの国際学会発表を目標としているので、その準備に必要な図書費や複写費など。2012年度は国内の応用言語学者を招聘し、後期に講演会を開催予定である。
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